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桜の髪飾り(土千)


今朝、急にパーン!とネタが降臨しまして。
しかし、仕事行く直前だったために、ぼんやり妄想しつつ、そのまま職場に行って仕事始めてしまったために、夕方帰宅する頃には朝思いついたものからかなり変容し、挙句うまくまとまらなかった残念なSSですが。
(前置き長い;;;;)

まぁ、恥さらし的にせっかく書いたんでさらしてみますwwwww

今日は忙しかったんで、疲れてる中で書いたせいもあって、すっごいグダグダ感があるんですが、まぁ、最近全然何も書いてないのでリハビリもかねてww
ほんと、酷く残念な仕上がりなので、期待せずに読んでやってください。










桜の髪飾り




 「おい、なんだそれは?」

 帰宅するなり眉間の皺を深め、問い質す様に睨まれる。
 一瞬きょとんとするものの、彼のいう「それ」が何を指すのかに気づくと、千鶴は少し困った様に微笑み、口を開いた。

 「大鳥さんがおいでになったんです」
 「大鳥さんが?こんな片田舎までわざわざか?」

 大鳥の名を聞いて、僅かに土方の表情が緩む。
 後に函館戦争と呼ばれるあの戦を終え、最果ての地で二人静かに暮らすようになってもう一年になろうとしている。
 あの時、戦の混乱で千鶴と土方は死んだという誤報が流れた。大鳥は、誤報と知ってなお、「死んだままでいてくれ」と二人を逃がしてくれたのだった。
 出会った当初は、まるで正反対な土方と大鳥は反目する事も多かった。だが、今となっては恩人であり、良き友でもある。
 その大鳥は今でも時々、暇を見つけては会いに来てくれる事があった。

 「あの人も物好きな人だな。こんな辺境の地まで毎回飽きずに良く来るもんだ」
 「土方さんが居られなくて、残念がっておられましたよ」
 「ま、会ったら会ったで面倒臭ぇからな。留守で良かったぜ。―――で、それは大鳥さんの土産、ってわけか?」

 はい、と千鶴は少し申し訳なさそうに頷く。
 その髪には、見事な細工の桜を模した簪が挿してあった。

 「こんな高価なものは頂けないって、一応お断りしたんですけど―――」

 いいからいいから、とひょいと千鶴の髪に簪を挿して満足気に笑うと、大鳥はあっという間に帰って行ってしまったのだ。
 千鶴だって女である以上、こうした装飾品に興味がないわけではない。
 しかし、死んだことになっている二人はひっそりと質素な生活を送っている。当然生活は豊かとは言い難く、そんな高価な装飾品など買えるはずもない。
 むしろ、この生活の中では不釣合いなくらいだ。

 「ったく、あの人は昔っから余計な事ばかりしやがる」
 「そんな、大鳥さんなりに気を遣って下さったんですよ。それに――」
 「それに?」
 「桜の――簪だったから」

 桜は、土方さんに似ているから――。
 千鶴は何度と泣く土方にそう言ってきた。だから、つい強く断る事ができなかったのだ。
 しかし、一方の土方は一層に眉間の皺を深くして見るからに不機嫌になっている。

 「あの――土方さん?」
 「お前には、こんなもん似合わねぇよ」

 思いがけない言葉に、千鶴は思わず下を向く。
 いつもは、「お前には桜が似合う」と言ってくれる土方に「似合わない」と言われるとは思っていなかっただけに、期待していた自分が情けなくも思える。
 俯いて泣きそうになっている千鶴の髪から、土方は迷いなく簪を引き抜いた。

 「お前には、作り物なんか似合わねぇんだよ。――ほら」
 「――え?」

 引き抜いた簪の代わりに、別のものを髪に挿される。

 「これは――」
 「桜は散るから桜なんだ。散らない桜なんて、美しくもなんともねぇだろ?お前には、生きてる桜の方が、よっぽど良く似合う」

 簪の代わりに挿されたのは、桜の花だった。
 ふわり、春の匂いが香る。

 「大鳥さんには悪いが、これは俺から返しといてやるよ。――それで、いいだろ?」
 「――はい!」
 「――ああ、やっぱりお前には桜が良く似合うな」

 ふわり、土方が微笑む。
 つられて、千鶴も微笑む。
 枯れない桜より、毎年毎年、春が来るたびに土方からもらう桜の花の方が千鶴には宝物に思えた。

 「――いつまでも変わらないものより、咲いては散り逝く桜を、変わり行く季節を俺はお前と一緒に生きていきてぇんだよ」
 「私も、です」

 ぽろり、零れそうになる涙を堪えて、千鶴は精一杯微笑む。

 「ずっとずっと、毎年毎年、一緒に桜を見ましょうね」
 「当たり前だ」

 涙が零れる直前に土方の胸に閉じ込められて、千鶴の涙は土方の着物に吸い取られる。
 作り物ではない、生身の彼が居て、自分が居る。
 お互いの優しい体温を感じる二人の上に、桜の花びらがはらはらと舞っていた。



 end

***************

なんか最初は土方さんにもっと妬いてもらうつもりだったような気がするんですが、出来上がってみればやはりなんか違うww
眠いんですww
眠気はものすごい思考能力を下げますねwww


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